為替 - シリア、ドルへのペッグ制を廃止しユーロへ切り替える意向
2006年07月14日
EU圏との経済的な結びつきに関して親密さの度合いを増してきたシリア。経済の実態を反映すべく、ペッグする通貨をドルからユーロにチェンジ!する計画を立てているようだ。
ソース: [Bloomberg] Syria Plans to End Dollar Peg, Moves Half of Reserves to Euros (2006/7/11)
テロリズム支援国家であると米国から激しい非難を浴びているシリアは、緊密さを増してきたヨーロッパとの関係を反映する意味合いで、自国の通貨シリアン・パウンドのドルへのペッグ制を2006年末までに廃止する計画だ。
シリア中央銀行は、同国の外貨準備高の半分を既にユーロに切り替えている。米国のCIAによれば、シリアの準備高は、金も含め、2005年末には41億米ドルに達するという。
ECのデータによれば、シリアは昨年、EUに対して、原油や織物など29億ドル相当の品物を販売している。そして、EUからの輸入総額は27億ドルになる。比較して、米国からの輸入額は1億5,500万ドルだ。
EUはシリアにとって最大の貿易相手国であり、シリアは貿易の実態を自国通貨のペッグ制にも反映することを望んでいる。
野村證券の用語解説サイトによれば、「ペッグ制とは、自国の通貨と、米ドルなど特定の通貨との為替レートを、一定に保つ制度。貿易規模が小さく、輸出競争力のある産業をもたない国等が、多く採用をしている」
例えば、米ドルにペッグしている場合、その国の為替レートや金利は、ドルの変動と歩調を合わせて動く。いってみれば、「運命共同体」ともいえるわけだから、シリアのように、自国の貿易のやり取りの実態を可能な限り反映させたいと望むのは、ごく自然なことに思えますな。
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