商品先物―原油価格だけが急騰しているわけではない!?

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商品先物―原油価格だけが急騰しているわけではない!?

2007年10月20日

原油だけではなく、ほかのコモディティも、いっせいに上昇している。その原因を、「Economist」誌が解説。

ソース:[Economist]Oil is not the only commodity on a tear

原油価格は、今週に1バレルあたり89ドルに達し、その原因は地政学的な要因にあるとされた。多くの市場関係者は、トルコ軍のイラク北部への越境攻撃が、石油価格が急騰した原因であると分析した。金の価格も、同じ要因で、27年ぶりの高値をつけると予測した者もいる。

しかし、実際のところ、商品市場(コモディティ市場)は、中東での事件以外にもさまざまな要因から影響を受ける。銅や鉛、コーヒーや綿花、ココアなどの価格も、今週には2桁の割合で上昇した。

これらの相場が上昇した要因の一部は、たしかに石油の価格上昇に帰することができる。
しかし、商品先物市場のここまでの強気相場は、ヘッジファンドやプライベート・エクイティの資金が「オルタナティブ投資」へ流れ始めている事実も反映している。ドットコムバブル崩壊後には、投資家たちは株式や政府債への投資に消極的になり、これが、商品(コモディティ)投資を土台としたETF(上場投資信託)の組成へとつながったのだ。

昨今のクレジット・クランチ(信用収縮)により、コモディティの相場はさらに押し上げられた。高利回りの債券に向けられていた投機マネーは、今は新しい「住みか」を捜し求めている。いくつかの商品、とりわけ金
は、ドルの減価に対するヘッジとしての投資と考えられている。

それぞれの商品の先物相場は、投機的な需要を受けて、依然としてボラティリティが高い(価格が激しく変動しやすい)。急激な相場の上昇は、モメンタム投資家を魅了し、資金が集中しさらに相場を押し上げるのだ。

2002年から商品業界で人材紹介を手掛けるオプションズ・グループ(ニューヨーク)によると、銀行や証券会社による商品トレーダーの採用総数はことし、過去最高の450人に達した。06年時点から33%増加したという。

原油価格だけではなく、あらゆるコモディティの価格が上昇している。その理由は、地政学的なものだけではない。かつては株式や債券に流れ込んでいた資金も、どんどん商品先物市場に向かっているからだ・・・。ジム・ロジャーズも、ここまでの急激な上昇相場を、はたして予測できただろうか?

ここで、いま、自分がいちばん慎まなくてはならないのは、「上がっているから買う」という愚行だ。よくよく注意してなきゃ・・・。

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