中国も鉄鋼の先物取引の立ち上げにがぜん乗り気♪
世界中の鉄を貪欲に購入し続けている中国。ロンドンのLMEやドバイの取引所に負けるな!とばかりに、鉄鋼の先物取引の立ち上げ計画を推進中のようだ。
ソース:[China Economic Net]China poised to launch steel futures
中国は世界中の鉄鋼材を最も貪欲に消費しており、市場化も進んではいるものの、国内での鉄鋼の価格は不安定で変動しやすい。この傾向を受け、中国では鉄鋼の先物取引を立ち上げる必要性が議論されている。現時点では、鉄鋼の国際的な価格決定センターが存在しないことから、先手を取って出来るだけ早く鉄鋼先物を立ち上げることを業界関係者も提案している。
今のところ、鉄鋼材は、国際的な価格決定センターが設立されていない唯一のコモディティだ。
2004年に、インドのマルチ商品取引所(MCX)が鉄鋼材の先物を立ち上げたが、インドは比較的鉄鋼財の消費量が少なく、企業も価格ヘッジに対してあまり興味を示さなかったため、取引が活発化せずMCXは世界の価格決定権を掌握するには至らなかった。また、日本の中部大阪商品取引所は、2005年に、鉄スクラップの先物取引のみをスタートさせている。
しかし、鉄鋼材の価格決定権の奪い合いは熾烈だ。ロンドン金属取引所(LME)は数年かけて鉄鋼先物取引に関する調査研究を行い、ビレット(鋼片)の先物を2008年4月に開設することを発表している。ドバイの金・商品取引所(DGCX)は、異形鋼棒の先物の立ち上げを2007年から開始している。
この記事もそうだけど、ここ最近の鉄鋼の先物に関する記事を読んではっと思った。確かに、「鉄鋼の先物」って聞いたことがない。とくに中国は建設ラッシュで国中が「鉄くれ~、鉄くれ~」という状態だったろうから、それこそ、鉄鋼を生産する企業の言い値(=ベラボウに高い値段)で取引されていたんだろう。
当然、先物がないということは、価格に対するヘッジもできないということだから、鉄鋼を購入する企業にとってもある程度のリスクを抱える必要があったはず。世界各国で鉄鋼先物取引のインフラが整備されていくということは、投機的な資金を投入することを巨視淡々と狙う投資家だけではなくて、鉄鋼に対する実需のある業界関係者にとっても朗報かと。日経新聞のLME、鉄鋼先物を来月開始という記事によると、LMEが開始しようとしている鉄鋼先物は「鉄鋼商社やロシアとアジアの中規模鉄鋼メーカーのほか、米国の銀行の間で急速に支持を得ている」という。
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