原油先物 - 世界的な原油価格の高騰を受け、上海の先物価格も上昇
原油先物の価格が、ドルに対する信用の下落懸念などの要因により世界中で高騰している。上海の取引市場にも影響を及ぼしているようだ。
ソース:[People's Daily Online] Shanghai fuel oil futures jump 3.14%
上海の原油先物価格は、世界全体で原油価格が記録的な高値をつけたのに伴い、3.14パーセント跳ね上がった。
上海先物取引所では、最も活発に取引される2008年1月限月(※訳注:最終決済が2008年1月に行われる契約)の先物契約の価格が、昨年5月につけた1トンあたり4,1661元の記録に迫る勢いで、1トン3,880元でクローズした。
アナリストによれば、上海の原油先物価格は、世界的な備蓄の現象や、利下げによる米ドルの脆弱化に対する懸念によって、世界全体で石油価格が上昇した影響を受けたものであるという。
中国国家発展改革委員会(NDRC)は、リットルあたりのガソリン小売価格の値上げを発表した。しかし、NDRCによれば、例え石油の価格が上昇しても、鉄道やバスなど公共の交通機関の運賃には変更を加えないという。
中国に原油先物価格が与える影響とは?
今は、石油だけではなく他の商品も一様に値上がりしている。中国も、その深刻なとばっちりを受けている国のひとつのようだ。朝鮮日報の原油相場高騰、中国で「石油大乱」の兆しという記事によると、ガソリンの値段が高くなりすぎてかえって供給量が激減。ガソリンスタンドに市民が殺到し、順番待ちの割り込みが原因で集団リンチによる死亡事故まで起こっているらしい・・・。中国政府は、ミャンマーのようなデモが起こることを恐れているのではないだろうか。
ちょっと気になるのは、中国に限らず、ここまで世界中の人々の生活を翻弄(?)している石油価格が、カジノ的な投機資金に振り回されていること。リンク先のブログでは、石油に対する実際の需要(=実需)はそれほど供給を上回るものではなく、需給関係以外の要因で石油の値段が吊り上げられている実態を指摘されている。
ちなみに、上海先物取引所は金融派生商品(デリバティブ)市場に関するフォーラムを過去に開催するなど、取引高を増やすための施策を精力的に打っているようだ。「国際価格への影響力や発言力を強める」ことがねらいとのこと。
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