アイルランド企業の株価収益率(PER)、20年ぶりの低水準に・・・!?
株価指数の下落率が世界でも上位にくいこんだアイルランド。投資家の心理が一気に冷え込むいっぽう、PERが20年ぶりの低水準に下がったという明るい(?)ニュースも・・・。
ソース:[Gulf Times]Ireland economy slows as investors take flight
アイルランド証券取引所の株価指数(ISEQ)は、世界の主要なインデックスを上回るパフォーマンスを上げたのち、2007年で最もパフォーマンスの悪い指数のひとつとなってしまった。アイルランドの株価指数は、空売りの波に飲まれ、1月から26パーセント下げ、6917ポイントまで下がった。
同取引所のISEQのパフォーマンスは、1974年のオイルショックもしくは2001年の911のとき以来の低いものであり、四半期のパフォーマンスは、1987年の金融危機ブラック・セプテンバー以来最低のものとなった。
株式市場は上昇を続け、住宅価格が記録的な高値を付け、完全雇用に近い状態―そのような経済が急成長を遂げた10年間が過ぎ去った今、「パーティは終わりだ」というのが経済コメンテーターが好んで使うフレーズだ。
しかしエコノミストたちは、アイルランドの株式市場に対する弱気姿勢はしばらく続くと予測する一方、アイルランド経済のファンダメンタルを精査する限りでは現状の株式市場の下げは大げさすぎる反応と見ている。
ニューヨークでアイルランドの株式に関するカンファレンスを主催する株式ブローカーによれば、アイルランドの複数の企業の株価収益率(PER)は、ここ20年のあいだ見られなかった水準まで下がっているという。
イギリスはロンドンの「シティ」が今回の世界的な金余りバブル(?)で潤っていたらしいというのはニュースなどで読んでいたものの、隣りのアイルランドの経済状態となると、なぜか、日本のメディアはなかなか報じないものだ。
2~3年前のアイルランドがどういう状況だったのか?この点、バブルとアイルランド経済というブログ記事が参考になる。「ダブリンの郊外には大型マンションや大規模な住宅地域の開発が進んでおり、「さらに住宅地は毎年120%、130%上昇」していたという。これ、他の西欧と状況は同じだ。不動産バブルだ。
この記事にもある通り、過去10年間が好調だっただけに、昨年2007年の株式市場の下げは、投資家にとっては心理的に相当こたえたはずだ。同年のアイルランド株式市場の下落率は、なんでも、世界でもトップクラスだったらしい・・・。
しかし逆に、「ここ20年来、最も低いPER」というのは、滅多に遭遇できるものではないだろう。
アイルランドの市場でもまた、パニック状態になった投資家たちが、保有する銘柄を「不必要なほど焦って」投売り、冷静なバリュー投資家が、「信じられないようなバーゲン価格」で買いあさっていくのだろうか・・・。
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